【五十嵐貴久原作】新・オトナの土ドラ「リカ」第2話感想

新・大人の土ドラ「リカ」(五十嵐貴久原作)

新・大人の土ドラ「リカ」(五十嵐貴久原作)

五十嵐貴久原作のホラーサスペンス「リカ」シリーズのドラマ化。

 

第2話が放送されました。第2話もリカの恐怖は倍増です。

それにしても、リカ役の高岡早紀さん。目が怖い。

 

原作の「リカ」シリーズはで描かれている雨宮リカは、サイコパスな言動に加え、見た目や臭いといった「人の生理的嫌悪感・危機感」を掻き立てる異様さがありました。

ドラマでは臭いといった表現は伝わりづらいからか、リカの感情の高ぶりによって鮮やかに腕に浮き上がる十字の赤い痣となっています。

 

ドラマの「リカ」は、一見、ちょっと暗くて年齢より落ち着いて見える看護師、という普通にいそうな見た目だけれど、この「目」がいっちゃってる。

こういうのをサイコパスの目、というのでしょうか。

 

それでは、第2話の内容をご紹介します。

 

第2話「これは私たちだけの秘密です」

階段の手すりが外れて踊り場に転落した看護師長。検査の結果、脊椎損傷と脳挫傷で緊急術をしなければ危険な状態となった。緊急開頭手術が行われる中、屋上でのびのびと両手のひらをのばしてうっすらと笑みを浮かべるリカ。

 

手術が終了し、ナースセンターの面々に状況が伝えられている。

「大脳の損傷が激しく、意識が戻らない植物状態」と伝えられ、それを聞くリカの瞳と口元は満足げな笑みを堪えているようにも見える。

 

チューブに繋がれている小山内看護師長の病室の傍らで、無表情にそれを見下ろすリカ。

 

怖い。

 

院長の病室では、院長と大矢医師が今回の事故について話していた。「警察にいった方が」という大矢医師に「病院の名を傷つけるな」と言う院長。植物状態になっている小山内看護師長に代わり、師長の右腕だった藤鐘が次の看護師長として適任だろう、と話している。

 

翌日。オペの話をしている大矢医師と新人看護師。リカがそこに割って入ろうとすると、新しい看護師長となった藤鐘に「これまでどおり刈谷先生について」と言われる。チッ、と舌打ちをして、部屋を出ていく大矢医師を追うリカ。

 廊下では、同期の新人看護師が洋服のタグを外し忘れた大矢医師の首元から、タグを外してあげていた。その様子を無言でじっと見つめるリカ。

 

能面のような表情の奥から、リカのどす黒い感情が静かに燃えているようです。

 

食堂でさっきの新人看護師と一緒になったリカ。大矢が今度手術をする虫垂炎の患者が糖尿病と高血圧を持っていたことも聞く。そしてその後、新人看護師が置いた薬がすり替わる事件が起こる。薬の間違いに患者が気づいたことでミスは未然に防げたが、新人看護師は「絶対間違えていない」とガンとして聞き入れない。結局、彼女は病院を去ることになった。

 

彼女に代わって大矢医師の補助につくことになったリカ。

ハーバリウムの赤いバラを眺めながら、「そうね。その手があった」と微笑みながらつぶやく。

 

場面は変わり、病室。小山内看護師長は転落する前にナースコールの呼び出しに応じようと部屋を出た。ナースコールを押した部屋の患者に「あの日はすぐに行けなくてすみません」と謝る看護婦たち。それに対して「ナースコールなんてしてない」とけげんな表情をする患者。顔を見合わせる看護婦たち。

 

階段では、小山内看護師長が転落する原因となった手すりの外れた個所を業者が点検していた。「これ、ドライバーか何かで外しました?」と病院の事務員の女性に尋ねる業者。

 

場面は戻り、手術室。手術は無事終了し、あとは患者が麻酔から覚めるのを待つのみ・・・と思いきや。術後に「ペアン鉗子が一本足りない」と大矢医師に伝えるリカ。

 

医療ミスはあり得ないという大矢医師だが、リカと一緒に患者の腹部を確認すると確かにそこにはペアン鉗子の影が。「あり得ない・・」とつぶやく大矢。

 「麻酔が切れないうちに再手術しましょう」とのリカのささやきに、最初は反対しながらも最終的には二人だけでの再手術を行う決断をする。

 

鉗子は無事摘出し、患者も無事に目を覚まし安堵する大矢医師。

しかし、摘出したはずの鉗子はそこにはなかった。

リカが持ち去っていたのだ。

 

新人看護師が辞めたことで、大矢医師の補助を担当することになったリカ。

まるで恋人かのように大矢医師につきっきりで、他の看護師もあっけにとられるほど。

それに反して、手術ミスの後ろめたさからか大矢医師のリカへの態度はますますそっけなくなり、突き放すようになる。

 

「リカを嫌いになったの」

「リカを心配してくれるのね。うれしい」

「ふたりのときはリカって呼んで」

「これは二人だけの秘密」

 

と例の鉗子をポケットから取り出すリカ。

大矢が何を言っても自分に都合のいいようにしか聞こえていない。

微笑みながら話すリカ、リカの狂気を徐々に感じている大矢医師のひきつった表情。

 

噛み合わない会話の恐怖。。

 

昼休み、いつものようにミートスパゲティを食べているリカ。若い看護師に、「医師と付き合っている」と誇らしげに言う。出会って1か月の記念日で、今夜はそのお祝いだと言う。

 

その夜、大矢と初めて出会った(正確には急患を救う場面に出くわした)レストランで1人食事を取るリカ。大矢の座っていた席を眺めながら、出会った日の大矢を思い浮かべて恍惚としていた。・・・とそこに、大矢の婚約者である医師の真由美が現れる。二人は待ち合わせをしていたのだ。「もうすぐ着く」と真由美にラインを入れる大矢。

 

そして、レストランのドアが開く音が・・・

 

次回、第3話「愛するひとを手に入れるためなら手段は選ばない」に続きます。

 

原作との違い

原作のリカは、遠くからでもわかるほどの異様な体臭、黒目しかないように見える目、泥のような顔色、大柄で手足が木の枝のようで極端に痩せていてマスクをした姿で描かれています。このリカの異様な体臭や容姿については、五十嵐貴久の「リカ」シリーズ第3巻「リバース」を読むと理由がわかるのですが・・・

 

今回の新・大人の土ドラ第1部は「リカ」とタイトルにはなっていますが、実際は「リカ」シリーズの第4巻「リハーサル」を元にした内容となっています。また、11月からの放送される第2部が「リカ」シリーズの始まりである「リカ」を元にしているようです。原作では、リカと大矢医師の恋人である真由美が対面する場面は書かれていなかったので、次回の第3話でリカがどのような様子を見せるのか、こわ楽しみです。

怖いけど見たくなる、新・大人の土ドラ「リカ」。

 

ドラマから見ても、原作から見ても十分楽しめます。

五十嵐貴久原作の「リカ」はリカの異様さが際立っています。それぞれのシリーズに主人公は居ますが、ラストはほぼバッドエンド。「リカ」シリーズは単発で読むとただの

陰惨なホラーサスペンスという印象で終わってしまうかもしれません。

 

けれど、シリーズ4巻すべてを読んだ後はちょっと印象が変わります。

少なくとも、わたしは変わりました。

 

今回「リカ」シリーズを読んでサイコパスについて再考したくなりました。

 

リカの特徴

・酔っているような目つき

・目の前の人に話をしている時もどこか遠くを見ている

・人に取り入るのがうまい、口がうまい(二面性)

・好意を持ったひと以外には見下すように顎を上げている

・感情が高ぶると常に瞳孔が開きっぱなしに見える

・ウソを真実のように、真実をウソのように思い込む

・服、食、生活にこだわりが強い(極端に偏った食事、服装など)

 

他にも、サイコパスの特徴としては「顔の幅が広い」「幼少期に劣悪な環境で育った」逆に「裕福な家庭で育った」例も多いようです。幼少期に極端な環境で育ち、狭い価値観の世界に閉じ込められると人間の精神は知らず知らず歪んでしまうのでしょうか。ちなみに、リカの特徴を書きながら、身近にいる人とあまりにも合致する部分が多いのでちょっと恐怖を感じてるところです。

 

なぜかこれまでの人生で危険な目に遭うことが多いです。

ある程度の年齢までは、みんな言わないだけでそういうものだと思っていたのですが、この年齢になるとさすがに違うとわかってきました。

危険遭遇率の高さをこれ以上上げたくないのでなるべく平穏に過ごしていきたいと思います。

 

「リカ」シリーズ時系列

 

「リバース」(雨宮家の家政婦、幸子の視点で描かれたリカの幼少期の話)

「リハーサル」(ドラマ第1部。花山病院が舞台。「リバース」の約20年~25年後の世界)

「リカ」(ドラマ第2部の舞台。ドラマ第1部から約3年後の世界)

「リターン」(「リカ」から10年後の世界。リカの起こした事件を追う女刑事の目線)

 

「リメンバー」(2019年12月頃刊行?)

 

【放送予定】

毎週土曜日 23:40〜24:35

◆第1部:2019年10月5日(土)〜2019年10月26日(土)

原作 五十嵐貴久「リハーサル」)

◆第2部:2019年11月9日(土)〜2019年11月30日(土)

(原作 五十嵐貴久「リカ」)

 

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