「まだ結婚できない男」第7話 カフェ譲渡のトラブル!桑野さんと有希江さんの距離がちょっと縮んだ?

「まだ結婚できない男」第7話 カフェが好きで悪いか!が放送されました。

桑野(阿部寛)の行きつけである有希江(稲森いずみ)のカフェ、ブラウンクローバー。ビルのオーナーから有希江が譲渡契約を受けるはずだったのですが、突然新店舗の構想が立ち上がり、店舗契約終了の通知が。新店舗には桑野さんも絡んできて、思いがけない事態に。。。

 

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第7話「カフェが好きで悪いか!」

桑野(阿部寛)の建築に惚れ込んだ依頼主から、店舗デザインの話が持ち込まれる。人が住む家のデザイン以外に興味がない桑野は断ろうとするが、報酬が破格だと聞いて話だけでもと英治たちと依頼主の元へ。

「僕がデザインすると高くつきますよ」という桑野に、予算はかまわない、なんなら社長が知り合いであるイタリアの超高級家具「B&Bイタリア」*1を使用してもかまわないという。めったにない機会に俄然やる気になる桑野。

 

 ブラウンクロバーの危機

まどか(吉田羊)の事務所に、カフェの譲渡の件で相談に来ている有希江(稲森いずみ)。ビルのオーナーである社長は、カフェを有希江に譲渡すると話しているのだが、社内で新しい店舗の案が出て揉めているのだと言う。このままでは店を退去することになるという有希江に「力になる」というまどか。

 

今回の店のデザインについて、中川(尾美としのり)とバーで話す桑野。お忍びカップルのために個室を作って欲しい、ふつうのカップルにも需要があるはずだという中川。隔離されていると雰囲気が出て盛り上がるという中川の意見に、「検討しよう」と答える桑野だった。

 

通りすがりのカレー屋。「個室あり」と書かれている表示が気になり、入ってみる桑野。囲われた個室の雰囲気にまずまずのものを感じ、アイデアが膨らんできた桑野は、一気にデザインを仕上げる。出来上がったデザインを依頼主に見せる桑野。スタイリッシュな店舗デザインは依頼主の大島専務にも気に入られ、仕事は順調に進みそうだった。しかしその時、桑野に新店舗の予定場所の画像が見せられる。見ると、それは有希江の「ブラウンクローバー」で・・・。

 

有希江の店で夕食会をしているまどか、早紀(深川麻衣)、有希江。譲渡契約の件で弱音を吐いてしまう有希江に、取締役会の決定をなるべく待ってもらうように手配したというまどか。そこへ「おつかれさまでした」とアルバイトの留美(美音)が店から出ようとドアを開けると、店の外にうつむいて座る桑野の姿が。桑野は、関東では入手困難な「ドンサック カレー味」を手に、店のことで話をしようとしてきていた。ドンサックを口にして「おいしい」と口々に言う三人に、店のことを切り出そうとする桑野。だが、三人は恋愛の話で盛り上がり、桑野が口を挟める雰囲気ではない。早紀が出演作品の演技で「激しい恋愛の経験が足りない」と言われたといい「激しい恋愛ってなんだろう」と問う。「障害だな」という桑野。恋愛経験が乏しそうな桑野が恋愛について語り始めたことに、意外な顔をするまどかたち。さぞかし経験が豊富なんでしょうね、と皮肉を言うまどかに、「ひとたび恋に落ちたら・・・ふふっ」と意味ありげに笑う桑野。

結局、肝心の店のことは話せずに帰ることになったのだった。

 

英治の結婚

屋台で飲んでいる英治(塚本高史)と桜子(咲妃みゆ)。なかなか桑野に結婚のことを話しない英治にいら立つ桜子は「いつふたりのことを桑野に話してくれるのか」と責め立てる。そこへ、撮影を終えた早紀が元気のない様子で現れる。声をかけ、屋台に誘う英治。演技がイマイチだと言われたと愚痴をこぼし「誰かいい男の人いないですかね。私を激しく翻弄してくれるようなひと・・」という早紀に、「桑野さんはどう」と何気なく言う桜子。今日見かけたタピオカを啜る桑野が脳裏に浮かぶ。桑野に翻弄される姿を想像しかけて「変な妄想が浮かんでしまった」と必死に頭を振る早紀だった。

 

有希江の店に、店舗改装を目論む大島専務が現れる。

社長が有希江に店を譲ろうとしたのは「店の将来性がないから」だという専務。裁判で争ってもこの店を退去しない、と話したと伝える有希江に「よくやった!」と声をかけるまどか。どんな店にするつもりだったのか、専務に渡された新店舗のデザイン画を見る二人。そこには桑野の名前が・・・

 

桑野の携帯が何度も鳴っている。音が聞こえないようなそぶりでパソコンを触り続ける桑野。 桑野の携帯には、まどかからの着信が大量に入っていた。ついに電話に出る桑野。まどかに呼び出された桑野は、知らずにデザインに関わっていたことを謝り、この仕事からは手を引くという。まどかは、なんとか仮処分まで持ち込もうと有希江にいう。目の前でそれを聞いていた桑野は「そうやって自分に何かさせようとする魂胆では」とまどかに言う。「その手には乗らない」という桑野に「専務に気に入られているようだから、何か情報が得られないかとは思うが桑野に頼る気はない」というまどか。

 

事務所で渋い顔をしている桑野。その様子を見ながら、結婚の報告を言い出しかねている英治と桜子。そんな二人に、桑野は背中越しに声をかける。

「ところで、お前らいつ結婚するんだ」

桑野は二人の交際も結婚話も、事務所内の内緒話から察していて、黙っていたのだ。

「知ってたんですか」という英治に「俺に何を相談するって。好きにすればいいだろう

。あ、重要な用事が・・」と皆まで言わせず立ち去る桑野。

 

取引

大島専務とホテルのカフェで今回の契約について話している。

専務の話によれば例の店舗の件は順調に進んでいて、店の雇われ店長がちょっとごねてるが問題ないという。おもむろに、桑野に契約書を出す専務。そこには当初の5割増しの価格が。今回のギャラを5割増しで支払うので、3割をバックして欲しいという。

眉をひそめ、ちょっと考えさせてくれという桑野。

 

早紀がタツオを散歩させている。前方からは、以前も出会った女の子のパグを連れた人相の悪い男が。急いで通り過ぎる早紀に、通り過ぎる間際声をかけてくる男。怖くなりタツオを抱えて逃げる早紀。パグを抱えて追いかけてくる男。早紀が信号を渡り終えた瞬間赤に変わり、男はそれ以上追いかけて来なかった。

早紀に抱えられながら、後ろを見つめるタツオ。

 

現場にいる桑野。大工の棟梁(不和万作)が読んでいる雑誌に、大島専務が出ていた。過去に専務と仕事をしたことがあるという棟梁。いやなやつだった、という棟梁に桑野はふとひらめいて尋ねる。

 

桑野と大島専務がホテルのカフェで向き合っている。

キックバックの件を了承したと思った専務は、振り込み先の口座を桑野に渡した。手元の手帳と比べながら「やっぱりな」とつぶやく桑野。桑野の手帳には、ビルのオーナーの会社の口座と、棟梁が過去の仕事でキックバックを振り込み依頼された口座が記されていた。渡されたのは、会社の口座とは異なる個人口座だ。「どこからその情報を」という専務に「ある筋から」とにやりと笑う桑野。

桑野は、すでに匿名で会社に流用の件を話していた。専務は過去にもキックバックをしていて、会社の金を流用している疑いがあり、会社も調べに動いていると言う。

狼狽する専務に「あのカフェは僕の行きつけなんです」という桑野。

「ふと仕事に疲れたときやひとりで考え事をしたいときに重宝している。なくなると困るんだ」「あんなカフェくらいなんですか」と専務。

「あんなカフェが僕には大事なんです」と言いながら珈琲を一口飲む桑野。

「やっぱり、あの店の珈琲の方がうまいな」

 

大切な場所

有希江の店へまどかが今後の対策を話そうとやってきた。ところが「もういいの」という有希江。有希江のカフェを別店舗にする提案をしていた専務が、裏の口座を使って会社のお金を流用していたことが「外部からの告発」によって判明したという。その告発で専務は会社を去ることになり、新店舗の案は立ち消え。有希江への譲渡が無事行われることになったのだ。「外部からって誰なんだろう」という面々。それを聞きながら、カフェの片隅に座って密かに微笑む桑野だった。

有希江は、これを機に店の名前を変えようと思うと話す。新しい店舗名は「ピュルテ」

フランス語で(純粋さ)という意味だ。

 

「新店舗の案が消えるという事は桑野の仕事が無くなったということじゃ・・」と気にする有希江・まどかたち。桑野は笑いながら「もともとやる気のなかった仕事だし、僕は引く手あまただから問題ない」と言って何事もなかったかのように一人珈琲を飲む。

「ああ・・・上手い」しみじみと味わい、うれしそうにつぶやく。

誰にも知られず店を救った桑野だった。

 

有希江のカフェの譲渡手続きが完了したその日。有希江の店に桑野から看板が届いていた。先日の話を覚えていた桑野は、ピュルテ、と新しい店名の入った看板を作っていたのだ。お礼の電話をする有希江。「桑野さんて・・・いえ、またお見えに来てください」看板を眺めて、ふっ・・と微笑む有希江。

 

恋の芽生え?

桑野と英治の事務所。

「俺たちの結婚を認めてくれたってことですよね」と桑野に言う英治。

するのは自由だ。しかし・・・いいのか、と言って去る桑野。思わせぶりなことを言われ、気になって追いかける英治だった。

 

まどか、有希江、早紀といつもの女子会三人組の夕食。ふと「桑野さんとと好き同士になれる人がいたら意外と幸せなんじゃないかな」という有希江。無理無理、という二人に、やっぱそっか、と笑う有希江。その視線の先には、桑野が送った看板があった。

 

部屋で情熱的なラテン調の音楽を聴いている桑野。なんか違う・・・と「Mrスポック、頼む」とリクエストすると、しっとりとしたクラシックが流れ始める。「障害か・・・燃えるな」とにやりとなる桑野だった。

 

 「結婚できない男」第7話感想

今回の桑野さん、空気が読めないしコミュニケーションには難はあるしズレていて堅物だけれど、優しいですね。有希江のいうとおり「好き同士になれる人がいたら意外と幸せなのかもしれない」と感じさせるストーリーでした。13年前はあれから上手くいかなかったようですが、50代の桑野は一味違うのでしょうか・・・?

 

第7話の放送前に、「まだ結婚できない男」の全てがわかる 阿部寛×脚本家・尾崎将也対談スペシャルが放送されました。続編を作るにあたって、13年後の桑野をどう描くか、桑野が「変わっているのか」「変わらないのか」いろいろ話し合った結果、桑野役である阿部さんの意見「桑野が全然変わっていないというのもいいんじゃないか。(むしろ偏屈度が増すくらいが)」が最終的に強かったみたいですね。脚本家の尾崎先生も今作を再び書く際に、前作を見直したそうですが、13年後の今回を続けて見ても「違和感がない」とおっしゃっていました。

わたしも実際、この作品が放送される前に立て続けに「結婚できない男」全12話を見たクチですが、続けて新シリーズを見てもまるで「昨日までリアルタイムで放送があったかのような違和感のなさ」でした。続編なのに、これだけファンを裏切らない作品も珍しいと思います。可能ならば、さらに10年後・60代の桑野はどうなっているのだろう・・・とすでに気になります。

 

「まだ結婚できない男」チェインストーリー

公式サイトでは、物語をつなぐもうひとつのドラマ「チェインストーリー」~桑野さんの知らない話~が、♯0.5~7.5話まで、GYAO!で独占無料配信中です。

 

♯0.5話中川家の人々」

中川家の夫婦と娘のゆみちゃんが桑野さんのこれまでの変人ぶりを回想するストーリー

 

♯1.5話「吉山まどかの癒しの時間」

弁護士の吉山先生(吉田羊)がひとりお好み焼き屋さんで・・・

 

♯2.5話「田中有希江の冒険」

有希江(稲森いずみ)がアルバイトの女の子からノートを受け取ります。ノートには、”わたしの考えたカフェメニュー”で斬新?なメニューが・・・

 

♯3.5話「戸波早紀の、燃える情熱」

 「どんなメソッドをやってるの」と桑野に言われて答えられなかった早紀(深川麻衣)。言われたことを思い出しながら「負けない!」と誓うのだった。そこへ後輩がやってきて、読み合わせの相手を頼まれるのだが・・・

 

♯4.5話「村上英治の、大人への階段」

アシスタント二人の仕事のことで英治(塚本高史)が怒っています。その日に予定していたみんなでの飲み会もキャンセルしてひとり、桑野も行きつけであるバーで飲むのですが、「ひとりで過ごす」ことに慣れていない英治は時間の使い方に戸惑って・・・

 

♯5.5話「中川良雄の、勇気の決断」

中川(尾美としのり)がキャバ譲を口説くためにいつものバーへ。そこに娘のゆみ(平祐奈)が年上の男性と現れて・・・

 

♯6.5話「薬丸さんの、華麗なる休日」

有希江(稲森いずみ)のカフェでパッチワーク教室が行われています。かわいい布地を前に盛り上がる参加者たち。そこへマイ裁縫キットを抱えた薬丸(デビット伊藤)が登場して・・・

 

♯7.5話丸山裕太の、大胆な提案

桑野(阿部寛)の事務所で働く真面目な丸山裕太(荒井敦史)と”仕事はほどほど”なイマドキ社員の横田詩織(奈緒)。そんな二人の元に、まどか(吉田羊)の事務所の山下香織(小野寺ずる)が打ち合わせに現われて、桑野のことをけなし始めるのだが以外にも詩織がそれに憤慨をして・・・

 

どのストーリーにも、桑野さんは回想シーンに出演してます。チェインストーリーも、今後は誰が出てくるか楽しみですね。 

gyao.yahoo.co.jp

 

前作のケンちゃん(こつぶちゃん)は「こつぶのきもち」というDVDを出しています。 

 
  

「まだ結婚できない男(上)」ノベライズ版が発売中です。

 

まだ結婚できない男(上) (扶桑社文庫)

 

前作「結婚できない男」のノベライズです。

 

単行本「結婚できない男」 尾崎将也/脚本 橋口いくよ/ノベライズ

 

 

「まだ結婚できない男」(フジテレビ系)

<毎週火曜日 21:00~>

11月26日(火)第8話放送予定

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*1:1966年、ピエロ・アンブロージョ・ブスネリによって創立されたハイクオリティで独創的なデザインのブランド。椅子一脚20万~60万、テーブル一台60万~140万という素敵なお値段がする