【病気×婚活】40代、持病ありのマッチングアプリでの出会いについて

マッチングアプリは、持病があるひとの出会いのとして「あり」だと思っています。

なぜなら、わたしが今のパートナーと出会ったのもマッチングアプリだから。

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先日最終回を迎えた、五十嵐貴久原作の”オトナの土ドラ「リカ」”は、出会い系アプリで知り合った「リカ」という女性が恐怖のストーカーに変貌していく様を描くホラーサスペンスですが、昔とくらべてこういうアプリでの出会いのハードルは低くなっています。もちろん、危険な人に会う確率もその分高くなるわけですが、ふだんの生活では知り合うことのない「価値観の合うひと」との出会いの可能性も上がります。

 

婚活も出会いも、全く興味がなかった

そもそもわたしは、婚活アプリも出会いも一切興味がない人でした。むしろ

「そんなので出会い求める人ってどうなんだろう」と思ってた方です。

そんなわたしが、婚活アプリに手を出したのは40代に入ってから。

 

ひとりでどこに行くのも別に平気だし、ひとりご飯を食べるのに何の不自由もない。

ひとりで生きていける最低限の収入を得る仕事もある。

 ただ結婚を考えるとなると、病気で長年薬を飲んでいるから、子どもは望めない。いまの病気が悪化したら、日常の行動が不自由になる可能性もある。

火曜ドラマ「まだ結婚できない男」の、阿部寛が演じる「ひとりを楽しむ偏屈独身男」の桑野さんとは別の意味で「結婚できない女」な自覚もあったので、恋愛はできても結婚を望んだことはほとんどありませんでした。

 

きっかけはマッチングアプリの広告 

ある日、いつものようにひとりで外食をしていた時、ふと、この先のいろんな時間を一緒に過ごすひとがいたらなあ・・・と思いました。恋愛とか、結婚とかではなく、一緒にいて、無理せず過ごせる人。

「ペ〇ーズ」という婚活アプリがFacebookで頻繁に出てきたことから、「登録してみるかな」とやってみることにしました。こういうサービスって、女性は基本的に無料なんですが、男性は有料です。ちょっと不公平だなあ・・とも思うのですが、マッチングアプリに限らず、婚活サービスなどや街コンなどは、サービス料の値段が「フィルター」の役割を果たすことになります。

安すぎると、真剣な出会いを求めない変な層(既婚者や遊びたいだけの人など)が入ってきやすく、ある程度の値段の高さになると、そういう人は少なくなる。

以前に、婚活イベントのスタッフをしていたことがあるのですが「確かに・・・」と思います。

 

婚活の現実は「若さ」

市場リサーチのため、大手の婚活イベントに参加したことがあります。結果は

「なんで好きでもない人と話すのにこんなにエネルギーを使うのだ・・・回転寿司か」とかなり疲労してしまいました。(3分程度の時間の間に、男性が女性の前を異動して、質問、好感度をつけていく。最後にアンケートを回収し、好感度が高い順でマッチングが発表される。)

シビアな話をすれば、男性の一番人気は「若い」こと。これは、30代、40代、50代、すべての男性が若さを優先する比率が高いです。そして、40代、50代まで独身の男性は、好みでない相手に対する態度が露骨です。逆に女性は、40代50代であっても、どの異性にもオトナな対応をする人が多い。

 

婚活市場では、オトナ度がわかる

以前、40代以上の独身男性VS女性は年齢フリーの婚活イベントのスタッフをしたことがあるのですが、男性は自分と同年代の40代以上の女性を完全に対象外として、そっけない対応を取る人が多かったです。そんな男性も、20代、30代が隣に座る時は態度が180度変わるのですが、女性って自分以外の人への態度もちゃんと見てるんですよね。

年代によって態度を変える男性は、若い子にも好感は持たれなかったようです。

 

ちなみに、女性の方は40代、50代の方も、相手が年上だろうがハゲていような太っていようが容姿がイマイチであろうが、にこやかにコミュニケーションを取っていました。このあたり、同じ独身でも、男性と女性のオトナ度がはっきりと分かれていたのが印象的です。

 

病気のある人の婚活・将来の不安

病気がある人の婚活について、なぜリアルな出会いより「マッチングアプリ」がいいのかという理由は、ゆっくりと内面を知ることができるから、です。実際私も、摂食障害を長年してきた中で、お付き合いする方には病気をカミングアウトしてきました。

ただ、タイミングとしては、「付き合おう」となってからしか言えませんでした。交際のきっかけとしては「相手から告白>自分から告白」率が高いのですが、結果は「病気の人との将来に不安がある」「治るとは限らない」「気持ちが変わった」理由はさまざまですが、短期間で別れてしまうことが多かったです。

 

病気をカミングアウトすると「病気でもかまわないから付き合いたい」と言ってくれる方もいます。まあ、病気って聞いたから「やっぱやめた」」とも言えないのかもしれませんが。

でも摂食障害過食嘔吐)って、病気の姿を絶対に好きな人には見られたくないんですよね。食べてリセットする姿は、誰にも見られたくない。付き合っている間、病気の姿を見せないようにすると、彼に見せるのは楽しい時間だけ。一番苦しい時間は、ひとり。なんだか、そういうのが苦しくなって結局別れてしまいます。

 

ある時たまたま、過食のあとのお菓子が大量に散らばっているのを見られてしまって、それから間もなく「別れたい」と言われたこともありました。仕方ないと思いつつ、悲しかった覚えがあります。他人に迷惑をかけることはないけれど、ある意味、過食してる時はモンスターだという自覚もありますし。自分が病気でなかったら、怖いと感じてしまうと思います。

 

相手の本心は、実際会って話したりしなければわからない、というのは確かにそうですが、見た目ではわからない内面を先に見せることができるのが、マッチングアプリのようなツールの良さではないでしょうか。

 

実際、まったく婚活に関心のなかった私が今のパートナーと出会い、20年来の摂食障害から回復に向かい、他人と寝食をともにしているわけだから、人生何があるかわからないものです。(他人と一緒に「リセットしない」食事をして暮らせるって、たとえそれが彼氏や家族であっても、摂食障害のひとにとってはすごいことなんです)

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