また食べたい!と長年思いながら見つけられなかった(私的)幻のお菓子。福岡に住んでいたころ食べた豆腐のかりんとうでした。かりんとうにしては珍しく甘さひかえめでちょっと振ってある塩加減が絶妙に生地の旨味を引き出し、形は食べやすく細目、こんがり小麦色、歯ごたえバリボリ、まさにわたしの理想のかりんとうだったのです。
友人たちとでかけたサイクリング先の道の駅的な場所で、何気に買ったこのかりんとう。癖になる美味しさのとりこになり、その後、スーパーや他のお土産物屋さんで探してみたものの、「豆腐を使ったかりんとう」「おからを使ったかりんとう」は見つかっても、あの道の駅で買った豆腐のかりんとうと同じ味ではないのです。食感、旨味、どれも全然違う。
「とうふのかりんとう」と名がつく似たような商品を見つけては、これも違った・・・と満たされる心を抱えたまま、早20数年。(一時期、うどんのうちだ屋というチェーン店で近い味をみつけたんですが、微妙に違ったんですよね)
見つけました。楽天で。
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宮崎県椎葉村の「豆腐のカリント」これです!
椎葉村は「ガイアの夜明け」でも紹介されたねむらせ豆腐という商品が有名です。
昔ながらの固い田舎豆腐を昆布で包み、麦味噌の中に1年付けた山のチーズ的な珍味らしいです。レビューを見ると、食べたことのない味、まるで山のうに、ごはんにすごく合うとかそそるコメントがありました。数が少なくすぐ売り切れてしまうようです。
<参考>ねむらせ豆腐(80g)
しかし、わたしのおススメはこの「豆腐のカリント」です。
豆腐系かりんとうの中では最高だと思っています。
かりんとうといえばカロリーが高いイメージですが、これは米粉で揚げられて黒蜜のコーティングもされていないため、かりんとうの中ではヘルシーです。しかも甘さ控えめ。控えめだけど、絶妙な塩加減も相まって素朴な甘みがすごくおいしい。癖になります。お塩もこの地方で作られる「平家焼き塩」を使用しています。平家の落人伝説もあるようですね。ちなみに私の母方の先祖は平家の落人らしいです。この味に心惹かれるのは祖先の血が呼び起こされるのでしょうか。たぶん違いますね。
かりんとうは食べたいけどカロリーが・・・って気になる人にはぜひおすすめ。
豆腐が主原料なので罪悪感なく食べられて、バリボリの食感と素朴な甘さと絶妙な塩気が最高なやみつきお菓子です。