最近のコンビニは、どこもイートインありますね。
中でサクッと食べたり、コーヒーを飲んで休憩できるので非常にありがたいです。
長い距離を歩けず疲れやすい体になってしまった現在は特に、どこにでもあるコンビニで一休みできるスペースがあるのは助かります。
そんなコンビニで休憩をしていたら、店員さん同士がカウンター内でおしゃべりをしていたのが聞こえてきたんです。
「さっきのおじさん今週ずっと来てるよ」「あの人1日何度も来るよねー(小声)仕事してないのかな」
コンビニに限らず、接客業をしていたら特徴のあるお客さまに出会うことって結構あります。で、そのお客さまには高い確率であだ名がつけられていると思うんです。
わたしは、あだ名をつけられる方でした。たぶん、摂食障害(過食系)の方ならわかると思うんですが、一回で買う量、買い物の頻度、どれをとっても目立ってしまうのです。いや、もちろん目立たないように買う場所は複数にしてたのですが、いかんせん頻度が多すぎる。極端な時は、朝、昼、夕、夜と買いに行くので、どうしてもお店の人に覚えられてしまうのです。
そして、わたしにつけられたあだ名は「クレジットさん」でした。
理由は、毎回クレジットカードで買い物をしていたからです。(今ならキャッシュレス社会だし、コンビニの買い物に毎回カード使ったところでそんなあだ名はつけられないでしょう)
なぜそれを知ったかと言えば、買い物に行っていた先がわたしが働いていたところのグループ企業で、店長同士が知り合いだったからです。どこから面が割れるかわからないものですね。
「お前、クレジットさんて呼ばれてるらしいぞ」
店長は何気なく言ったつもりでしょうが、当時の私にはショックでしたねー
なんというか、病気を見透かされてしまったような気がして。
毎日のように3000円分くらいお弁当やパンをカードで買っていく私は確かに印象に残ったかもしれませんが、買い物の量だけだったら現場仕事の人や職場の分を毎日まとめて買うひとだっています。夜中に毎日5000円くらい食品の買い物していく水商売のお姉さんとかもいましたし。
たぶんですが、印象に残ったのは雰囲気からではないかと思います。
私も飲食店で働いていたころは、「あ、このひと同類だ」というのがすぐに分かっていました。過食嘔吐を続けていくとアゴの下にゴルフボールのような膨らみが出てくる、唾液腺の腫れみたいな特徴的な部分だけでなく、「なんとなく」雰囲気でわかるのです。負のオーラと言うか。(パートナーにもよく「おまえ負のオーラが漂っている」と言われます)
ただ、正当に(しかも毎月けっこうな金額を)買い物しているのに、そんなあだ名をつけられるいわれはないですよね。
食べる病気になると、食品を大量に購入したり食べたりすること周りの目を引きがちです。わたし自身も病気の引け目か生来の性格からか、どうも世間に対して肩身が狭い気持ちになっていました。真っ当か真っ当じゃないかといえば、まあ、「ふつう」ではない行為ですから。
ただ、生きる手段ではあるんですよね。病気があるから生きていられる人もいます。
病気によって精神のバランスをとっている人もいます。
もちろん、治ることが一番の望みではあるのですが。
周りの好奇の目で、行き場所がなくなっていくのもけっこう辛いものです。
コンビニや飲食店にお勤めの方、どうか特徴的な人を見かけたとしても気になったとしても、変なあだ名はつけずにゆるく見守ってやってもらえないでしょうか。