不明熱で血液検査を繰り返して異常なしだった頃の話

「不明熱」

 

ここ数年、現在までずっと悩まされてきた問題です。

 

はじまりは、4年ほど前の原因不明の発熱(38度前後)と謎の発疹です。赤い発疹が下肢全体に突然広がっていました。更に、インフルエンザのような体の痛みと発熱が続きますが、風邪のような気配はありません。「疲れかな・・・」と思って、忙しさのあまり放置して数か月。

 

あまりのつらさに病院に行き、血液検査をしても原因不明

 

「先生、じゃあこれは何なんでしょうか・・」

「うーん・・・何だろうねえ?何だろう~?」

 

なんだろう~なんでだろう~と小首をかしげる先生。

いやそれこっちが聞きたい。お金払ってるこっちが聞きたいよ。

 

心の中で思いながら、検査8000円+抗生物質代4000円近くを払ったのが最初のドクターショッピングの始まりです。

 

年々悪化していく体調、これは何? 

その後、季節を追うごとに症状が悪化し、違う病院に行っては「原因不明」「仕事の疲れでは」と言われるばかり。2回目の春を迎えるころには、喉の痛みと咳が数か月止まらず、声が出なくなりました。そこで、4つの病院で種類の違う咳止めを貰うのですが、全く治る気配がありません。当然、肺のレントゲンにも異常なし

 

最後に行った呼吸器内科で、「喘息の数値に近いから、喘息のお薬を出してみましょうか」と言われ、吸入器と薬でやや改善。それでも、謎の熱とさまざまな症状が季節が変わるごとにひどくなります。

 

 数年たった現在、やっと"慢性疲労症候群"という診断名が下りましたが、それまではその辛さがなぜなのかわからずひたすら耐える日々でした。

 

診断に至るまでに通った病院は10以上

 最終的に、仕事ができなくなるまでに体調が悪化しなければきちんと診断が出る病院にかかることができませんでした。

 

体のサインに気づくこと

どちらかというと痛みや熱に耐性が強い方だと思うのですが、それが良くなかったと思います。耐性がヘタに強いと、「あ、まだ歩けるから大丈夫」「食べれるから大丈夫」というアバウトなマイ基準で倒れるまで休めません。そう、倒れるまで休まない人は、倒れたら終わりです。倒れるまで休まない人は、ほんとにほんとに限界突破して倒れるので一度倒れたら回復がなかなかできません。

 

仕事を休む影響とか周りにどう思われるかとかお金の問題とか家族の無理解とかいろいろあると思いますが、自分の一生、仕事より体が大事です。もっと言えば、会社より自分のために生きた方がいいです。もっと早くにそう思えて休んでいたら、と身体が思うようにならなくなった今、つくづく感じています。

 

現在は、十全大補湯という漢方と痙攣止めの薬と市販薬(免疫向上系)を飲んで、疲労が激しい時は注射や点滴で対応しているのですが、無理なく活動できる時間は短いです。

 

NHKの番組で慢性疲労症候群が取り上げられたとき「教科書に載っていることだけでしか判断できない医師が多すぎる。目の前の患者さんの困っていることを解決する方法を探すのが医師の仕事」というようなコメントをされたお医者さまがいました。そういう医師が増えていけば、慢性疲労症候群に限らず、ほんとうの意味で救われる人がもっと増えるのかもしれないと思います。

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