身長168センチ、体重34キロ。
これは、私が拒食症のピークだった時の体重です。
ちなみに、某県の2018年の小学生(10歳)の平均が身長140センチ、34キロ。小学生の体重と同じですね。痩せすぎです。
今となってはわかるのですが、当時は自分が痩せているとはまったく思えませんでした。(この時は足の裏が薄くなりすぎて、歩くと骨が当たって痛いので長時間歩けなかった)
振り返れば「よく生きてたな」と思う食事量だったのですが、自分ではそれが「ふつう」だと思っていました。自分が病気だと自覚をする前までは。
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拒食症時代の1日の食事記録
摂食障害歴20数年の中で、「完全な」拒食症だったのは1年足らずです。
記憶があいまいな部分もありますが、こんな感じでした。
朝:トマトジュース500ml
昼:全粒粉クッキー5枚
間食:全粒粉クッキー3枚
夜:ケーキ一切れ、マリービスケット3枚
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朝:スキムミルク
昼:パン1個
夜:無糖ヨーグルト(200ml)
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朝:天ぷら1枚
昼:板チョコ半分(25gくらい)
夜:アルフォートクッキー4枚、無糖ヨーグルト
メニューの中に、お菓子が入っているので「あれ?」と思った方もいるのではないでしょうか。拒食症の時は極端に食が細くなっていたので、1食が大阪屋製菓の「雀の卵」という豆菓子1袋でお腹が一杯(と思い込む)になっていました。
なので、チョコレートやクッキーなど、食べたいものを少しづつ食べていました。
でも、食べたいという欲求自体は非常に強く、「次に空腹になったら何を食べるか」ばかりを考えていました。食べられないのに、たくさんのお菓子を洋服ダンスにストックしていたのもこの頃です。
はじまりのサイン(学生時代)
食の異常を感じ始めたのは、寮に入っていた頃です。
記憶があいまいな部分がありますが、だいたいこんな感じです。
朝:食パン1枚
昼:茶碗いっぱいの玉ねぎスライス、からあげ1個
夜:お弁当半分
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朝:食パン1枚
昼:食パン1枚
夜:ナッツといりこを少し
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朝:ナッツといりこを少し
昼:ポテトチップ半袋
夜:パウンドケーキ2切れ、ナッツ
寮に入っていたので、朝と夜は食堂で食事の用意がありましたが、卒業前にはほとんど食べられなくなっていました。少ししか食べられないので、偏ったこだわりのある食べ物ばかり食べていた記憶があります。
ちなみに、この頃はまだ体重が52~53キロでした。身長168センチであれば、痩せ~美容体重ですが、自分では太っていると思っていました。
拒食症から過食症の過渡期の食事記録
拒食1年足らずで実家に戻り、毎日親に「痩せすぎた」の「もっと食べろ」と言われ続けていた時です。
「そんなに言うなら食べてやる」と無理やり食べようとした結果、その時から過食症になってしまいました。拒食だったのがウソみたいに食欲のリミッターが途切れてしまい、食べ続けたのを覚えています。
大好きだった「がね天(鹿児島の方言でいもの天ぷらのこと)」を何枚も何枚も食べてお腹が一杯になった時に、なんとも言えない嫌な気持ちがこみあげてきました。そして、食べた分を消費しなければ、と思い、毎日夕食後に3~4時間走るような脅迫的な運動量をこなすようになります。この頃には、生理も2年以上止まっていました。
過食から、過食嘔吐に移行するのはそれからまもなくのことです
ある日の過食嘔吐の食事記録
この頃のことは、見られて不快に思う方もいるかもしれないので反転表示しています。大丈夫な方はご覧ください。
以下は、過食嘔吐の時の一回の量の一例です
チャーハン1人前、ラーメン5袋、菓子パン5個、おかずパン5個、ドーナツ5個、ポテトチップ一袋、板チョコ2枚、ジュース1.5リットル
一度リバースして、その間にパスタを茹でて
パスタ1キロ(適当にソースをかける)、アイスクリーム4個、ポテトチップ2袋
その間、2~3時間ほど。これを1日に最低2回、繰り返します。
外食の場合は1店舗で食べられる自然な量が限られるので、「グリル、パスタ、ピザ、デザート」くらいで次の店舗へ移り、また繰り返すので効率が悪く、費用も大きくなりました。そして、過食嘔吐は思いのほか体力を削ります。いつも、最後は血を吐いてしまいふらふらとなっていました。
体重は、43キロから47キロの間を行き来していた頃です。
回復期にある現在の食生活
回復期にある今では、朝・昼・夜と3食ほぼ普通に取れています。
おやつのケーキを夜に食べたり、焼き肉をおなかいっぱい食べたり、夜中に空腹を感じたら、カップラーメンやお菓子も食べたりします。過食は1か月以上していません。
体重はといえば、一時期は少し増え55キロになりましたが、現在は53ロ。
食に関するこだわりや症状が完全になくなったわけではありませんが、回復のきっかけは、現在同棲している彼との出会いでした。人生、どこで何がきっかになるかわかりません。
それまでお付き合いした経験はあっても、私の生活から食行動の異常は切り離すことができませんでした。治るとは思えなかったのですが、不思議なものです。