病気を理由に恋愛や結婚を諦めるということ

「病気でも恋愛はできるのか」

「病気を受け入れてくれる人はいるのか」

 

病気や何らかのハンディキャップを抱えた人が恋愛をするときに、必ず抱いてしまう悩みです。そこそこ色んな恋愛をして、いい歳になった今でも、いまだにこの言葉が頭から抜けません。

「病気でも恋愛はできるのか」という問いに関してはYES」なのですが、付き合ってからうまくいくかは相手次第です。

そして、病気のカミングアウトに関しては、好意があれば受け入れてくれる可能性は高いです。

 

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病気があるから恋愛はできない

20代半ばまで恋愛経験ゼロだった私にも、受け入れてくれる人が何人か現れました。ただ、一人を除いてどの人も長続きせず、短い恋愛を繰り返していきました。

付き合い始めはさほど病気に偏見を持つ人はいないのですが、そこはコントロールできない病気を持つ難しさ。だんだんとそれを感じた相手からのレスポンスが減り、距離も離れていきます。

 

病気を持っていたら、まともに恋愛するのは無理かもしれない、と別れるたびに思っていました。

 

しかし、そんな私を受け止めてくれる(と思った)人がまもなく現れます。

彼は、病気のことを聞いて「ゆっくり治していけばいいよ」と言ってくれました。 

 「いつご両親にあいさつに行こうか」とまで言ってくれた人は初めてだったので、

人生の中で初めて結婚を考えることになります。

 

「受け入れる」人は割といるが「受け止められる」人は少ない

しかし、彼は「受け入れる」ことは出来ましたが「受け止める」ことは出来なかったようです。付き合って半年もたたないうちに、別れを告げられました実際、過食のための借金や、過食嘔吐の現実恋愛に依存してしまう性格の問題などもあり、無理なのも仕方ないと思いました。彼に病気の姿を知られたくなくて、こっそりとしていたのですが、やはり気づいていたのだと思います。

 

「受け入れる」と「受け止める」は大きく違います

 

聞くのと、見るのとは大違いというか、当事者となって病気の現実を目の当たりにするとやっぱりたいがいは引きます

こちらも、相手といる時はなるべく過食したくないと思いますが、こればかりはコントロールできず、最初は恋愛ホルモンで抑えられていたのに、だんだん隠れて食べて吐くようになりました。

(ちなみに私は当時の彼宅で過食をしてしまい、追加の食料を買う出先で事故に遭い病院に運ばれました。過食中に車を運転すると意識が散漫になるので注意が必要です。)

 

普段、その食行動のためにどこか人と距離を置いている摂食障害の人が「君のこと受け入れるよ」って言われたら「よかった!」と全力で突っ込んでしまいがちです。しかし、受け入れスキルを持っている人はスルースキルも高いので、安心して飛び込んだらそのまま突き抜けて激突、自滅して大怪我をしてしまう可能性も大きいです。

  

「僕には何でも打ち明けて」には要注意

 

「隠し事はせずに何でも打ち明けて!大丈夫だよ!」

と付き合った当初は〇HKの体操のお兄さんばりに優しい顔でいう人もいますが、それは受け止める覚悟があって言うわけではありません。経験上、付き合っていくうちに、「え・・思ってたよりヘビー・・」と、90%の男子は逃げます

だったら最初から大丈夫言うな!とこちらとしては思ってしまうのですが、まあ仕方ないかな・・とも思います。実際、食生活をまともにできないということは、睡眠時間を除いても、一日3分の1は病気状態ってことですからね。

 

余談ですが、私は向精神薬を作っている外資系の製薬会社のMR(病院に出入りする営業さん)とお付き合いしていたことがあるのですが、病気を知られてから後音信不通になりました。(付き合う時は何の病気かカミングアウトしていなかった)

彼は、私の主治医のところにも出入りしていたようで、私と付き合っていることを知った主治医が他のMRにどんな人物か尋ねたところから知ったようです。

ちなみにそのMRくんも、「僕には何でも言って」って言ってました。

 

 別れのときに言われたセリフ3選

 

「今は一緒にいたいけど、ずっと一緒に居たいのは違う」

(21歳 大学生 交際3か月)

 

 

「先輩に相談したら、将来(病気の人と付き合う覚悟)に責任が持てないなら別れた方がいいと言われた」

(21歳 介護福祉士 交際2か月)

 

「(病気が)治るとは限らないんでしょう。このまま一緒に居て’やっぱり治りませんでした’ってなってダメになる前に、今別れた方がいいと思う」

(26歳 公務員 交際4か月)

 

 

この中では、三番目の「治るとは限らないんでしょう」が一番堪えました。病気でもいい、好きだから付き合いたい、って言ってた人に、こんなこと言わせるくらい自分がダメだったんだって思ってしまったんです。

 

この3人には、実際に病気の姿を見せたことがある人は一人もいません。つまり、自分の一番苦しい姿は誰にも見せたことがありませんでした。

 

病気だから・・と思っていた私も今は一緒に暮らす彼がいます。

 病気だから普通の幸せは無理かな、と思っていた私も、結婚を前提にお付き合いをする彼が今は居ます。彼は私に寄り添うことはしませんが、いつも一緒に居て、一緒にご飯を食べてくれます。そして、私とは性格が正反対です。

 

たぶん、それもいいんだと思います。

 

90%の男性は、病気のヘビーさに引いちゃうかもしれませんが、引かずに一緒に居られる貴重な男性も居るので、参考までに。

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