病気になってもお金は必要。
それは、体を壊したことがある人なら身に染みて感じているはずです。
働いて雇用保険をかけていた人には、傷病手当金の制度はあるけれど最大1年半まで。治療が長引いた場合は障害年金の申請も視野に入れた方が良いでしょう。
けれど摂食障害になる人は「発症が10代で初診がハタチを過ぎてから」というパターンが少なくないのです。初診の時点でハタチを過ぎていて摂食障害になっていたら、年金を払えていなかったり、そもそも働けていないことも多い。
なので、その後どんなに病気が重くなっても障害年金を申請できないという人を結構な割合で耳にします。
社会的制度に頼ることができず、積み重なる食費を収入でまかなえなくなった場合、カードキャッシングに走ってしまいがちです。わたしはこれで借金が最大150万まで増えてしまいました。払っても払っても元金が減らないのです。
そんな私がカードのリボ払い地獄から脱出したのは、ろうきんの「おまとめローン」でした。
index
- 収入15万で食費が15万、自転車操業でエンドレスカード地獄
- 借金生活10年目。そうだ!ろうきんでおまとめローンをしよう
- 必要最低限だけ残してカードを裁断
- おまとめしたのになぜかローンが増える(注意)
- 無理ない返済額で、生活に少しゆとりを
収入15万で食費が15万、自転車操業でエンドレスカード地獄
支出が収入以上になることを赤字と言います。入った収入をそのまま返済に充て、またそのお金を借りて生活に充てることを自転車操業と言います。
18万の収入から15万返済して15万また借りる。毎日コンビニや外食の食費が5000円程かかっていた私には、お金はいくらあっても足りないものでした。
最初に作ったカードでキャッシングの上限40万になるのはあっという間でした。毎月15万返済して15万借りる、を何年続けたでしょうか。
何年目かに、過労で倒れてしまい返済が滞った時に督促状が何回も届き、ついには借金取りが家に来ました。一度はなんとか工面して一括返済をしたのですが、またすぐに借金額が膨れ上がりました。だって、どんなに具合が悪くても過食してしまうのですから。それを止めない限りは、借金が増えるのは目に見えていました。
借金生活10年目。そうだ!ろうきんでおまとめローンをしよう
働いても働いても、むしろ働くほどストレスが増え借金が増える。
この悪循環で30代に突入した私は、ある事件がきっかけで転職し、某企業の非常勤として働き始めました。その時に初めて会社の労働組合というもの入ったのですが、そこで「ろうきん」という金融機関を知ることになります。
ろうきんとは・・
第二次世界大戦敗戦後の1950年、設立された労働者のための銀行。
全国13の労働金庫、店舗数は627店舗。営利を目的としない福祉金融機関で、金融と福祉の境界線を失くすことを目標としている
出典 ろうきんHPよりhttp://chuo-rokin.info/about/index.html
ろうきんは、団体会員には優遇措置があり、審査も通りやすいです。逆に、団体会員でなければ大きな優遇はないので、その場合は別の金融機関も検討した方がいいかもしれません。
わたしはフリーローンで借金2社120万円をおまとめローンにしました。
必要最低限だけ残してカードを裁断
さて、審査が通り口座に融資が振り込まれたら、その場で即カード会社に振り込むことになります。口座に振り込まれた120万円を通帳で引き出し、そのまま振り込み手続きをしてもらうのです。
これで借金はろうきん1本になりました。
月々15万を10年近く自転車操業していたのが、月3万×約4年の返済に変わりました。
ここで必ずクレジットカードは裁断してください。(ろうきんの人にも勧められました)
「年のため」と取っておくのはなしです。あれば絶対また使います。
どうしても仕事などで必要という場合は、1枚だけ残しましょう。
あとは、ハサミでジョキジョキと!その場でいさぎよく切りましょう。
おまとめしたのになぜかローンが増える(注意)
その後は、といえば120万→160万に借り入れ額が増えてしまいました。
職場が変わり、仕事内容の変化といじめ、通勤4時間の負担がストレスとなり過食に拍車がかかってしまったのが原因です。
マイプランというフリーローンを利用しているのですが、セブンイレブンのATMなどでいつでも返済・借り入れができるのが特徴で、「ちょっと
2万」「次の給料日までに3万」という風に、コンビニ感覚で使用してしまいました。
食べることに関しては、自制心が弱くなりがちな私たちには、注意が必要かもしれません。
ですが、その後問題の職場から離れた結果、現在は160万→130万まで順調に返済しています。
無理ない返済額で、生活に少しゆとりを
生活に楽しみを。食べるもの以外にお金を使えること。
過食に15万円は使えても、普通の買い物では200円の野菜を買うのに悩みます。
飲食店巡り(過食)に躊躇なく5千円、1万円は使えても、5千円のワンピースを買うのに迷います。おかしな感覚だと思いますが、それだけマヒしているのかもしれません。
病気がひどい時には「選べないこと」が当たり前でした。家庭や仕事の環境にしても、生活やお金のことも。今は、仕事も、お金の使い方も、食べる・食べないも選ぶことが出来ます。
「こんな生活では先が見えないし何も人生の楽しみもない」と思っているあなた。
借金を消すことは出来ませんが、負担を減らす方法はあります。
同じように苦しんでいる方の負担が少しでも減り、自分の人生を歩んでいけるようになることを切に願っています。