摂食障害と発達障害、慢性疲労症候群の関連性について

摂食障害発達障害慢性疲労症候群(ME/CFS)を関連付けた研究情報は、ほとんど目にしたことがないのですが(個人の考察などは除く)、個人的には関連があるのではと思っています。

 

この3つは、脳の機能・免疫機能などが関係する病気です。

 

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原因は免疫疾患説・バクテリアが脳の自己抗体に影響している

過去のネットニュースで、拒食症の研究家である英国ランカスター大学のヴェッセル博士の説を引用した記事を読みました。

 

拒食症の研究家であるランカスター大学のヴェッセル博士は、拒食症の症状は身体がある特定の細菌に接し、免疫反応が細菌と闘った後に起きていると説明する。そしてその免疫反応が誤って脳などの健康な部分に攻撃を始める。脳の大脳辺縁系に介在する自己抗体は、極端な嫌悪感や恐怖などの感情を引き起こす作用があると博士は説明する。

 そしてその免疫反応によって大脳で引き起こされた嫌悪感や恐怖が、思春期の少女の持つ「自分があるべき理想の体型とサイズ」と結び付くという。若い女性の憧れるファッション・モデルは「痩せていること=良いこと」というメッセージを発信しているので、若い女性が食べ物や肥満に嫌悪感を持つようになるのは容易だとも言う。博士は、「我々は特定のバクテリアが、拒食症の引き金を作動させていると考えています。それは微生物のようなもので、脳内で人間の感情に影響しうるものです」と言う。

 研究者たちはこの理論の裏付けとして、女性はより自己免疫疾患にかかりやすいこと、そして女性が拒食症、過敏性腸症候群慢性疲労症候群にかかる確率が男性の約10倍にも上ることを示す。

出典:exciteニュースより~ https://www.excite.co.jp/news/article/Tocana_201605_post_9664/

 

英国「Daily Mail」紙に掲載されているという原文は読んでいないので信ぴょう性は定かではありません。しかし、摂食障害の自己コントロールのできなさ、異常な食欲などが免疫機能の異常と関係があるなら、「治せないのは自分自身がダメなせいだ」と苦しみがちな摂食障害の患者にとっては気持ちの上で救いとなるのではないでしょうか。

(この研究では、摂食障害について社会的背景の関与も否定してはいません)

 

免疫系の異常が原因の可能性

慢性疲労症候群CFS)は、いまだ原因が特定されていない疾患ですが、免疫系の暴走が原因とも言われています。また、発達障害自閉症)においても、免疫系の異常の関与を示す研究などがあります。

 

以前、近所の医師にに長年続く不明熱の相談をしたところ

 

「それは発達障害の特性だよ。うちの子も免疫力が弱く、脳をフルに使ってしまって熱をいつも出してしまう」(先生のお子さんは二人とも発達障害なんだそうです)

 

と言われました。

 

あくまで可能性ですが、摂食障害になる人は、慢性疲労症候群にもなりやすく、また、人によっては発達障害の特性も持っている可能性があります。

 

ただ、私自身もそうですが、一つの病名がついた後に、他の病気の可能性は考えないものです。今回、このニュース記事を見た時に、それぞれに共通する項目が多いことに納得しました。

 

原因を特定、治療しないと対症療法ではいつまでも治らない

私自身、「なんでこんなに体の調子がおかしいんだろう」「どうして周りに変だと言われるんだろう」「このずっと続く疲労感と熱は何だろう」と長年思っていました。

mpls55409.hatenablog.com

 

摂食障害だから体が疲れやすいのかな、とか、吐きすぎたから電解質の異常かなと思っていました。病気の最中に他の病気を併発すると気づきにくいものです。

 

病院に行くのは、不調の原因を見つけて治して欲しいからなのですが、残念ながら「ドクター〇〇」や「名医の〇〇」のように的確に病名や原因を見つけてくれる医師は少ないです。原因がわからないまま、ずっと検査やドクターショッピングが続く人も多いでしょう。

 

本当に、お金も体も持ちません。

 

原因不明の病気になった時に、最終的にほとんどの病院で言われることは心療内科に行ってみては」です。病気の原因を見つけて治して欲しいのに、「あなたの心の問題です」と言われたようなものですが、これは非常につらい。

 

 

この研究のように、病気の原因が見つかることで、悩んだり偏見に苦しむ患者が少しでも救われる世の中になっていって欲しいと思います。

 

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